ホンダビート

2008-07-26

 

Q&Aの過去ログにおいて、御社エンジンオイルに他社ボロン(セラミック)系エンジンオイル添加剤を添加しての使用について問題なく使用できますとの回答を拝見いたしましたが、当方ビートの走行距離も15万km近く、エンジンの保護及び耐久性の維持の観点から見て、御社エンジンオイルのみで使用しているほうが良いのか、添加剤を併用するほうがより保護できたりオイルの劣化を抑えることができるのか、非常に迷っております。

担当者様の見解をご助言いただければ幸いです。
現状ではZZ-01使用し、NC-202を2万キロ毎に施工している状態です。車の使用環境は通勤及びレジャー使用であまり負荷をかけない走り方を心がけています。
また、同じような観点からお勧めのミッションオイルをお聞きしたいです。

 

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ボロン系のエンジンオイル添加剤の併用は問題ありませんが、ボロンは固体潤滑剤である為、ボロンの粒度が問題になります。

ボロンの粒度が小さい場合でもボロンの添加量が多くなりすぎますとオイルフィルターに堆積する可能性があります。

又、粒度が大きい場合にはシリンダーの摺動面では特に問題ないと思われますが、コンロッドやメインのメタル摺動部(メタル表面)がボロンの粒子で荒れやすくなることが懸念されます。
ボロンはテフロンと違い粒子自身の硬度が高く、テフロンのように極圧で潰される事はありませんので、メタルなどの表面硬度が低い材質には不向きな場合も有りますのでご注意下さい。

従いまして、NC-202を施工された場合にシリンダー×ピストン,ピストンリングの摺動部分は保護されますが、ボロン系の添加剤でオイル劣化を抑制できる可能性はあまり期待しないほうが良いとおもわれます。

但し、ボロンだけでなく酸化劣化を抑制する添加成分が入っていればオイルの劣化抑制になります。

従って、添加剤を充分吟味してご使用になればエンジンの保護や耐久性の維持が狙えます。
エンジン及びトランスミッションの保護や耐久性を重視される場合には、車両に適合したエンジンオイルやギアーオイルの油種、特性を選定して多走行にならない程度のオイル交換時期を選定されたほうがより良いコンディションが確保いただけます。

ちなみに、ホンダビートのギアーオイルはZZ-31又はNC-70をお奨め致します