NC-101

2008-07-21

 

NC-101について質問です。
先日、思い付きでインテグラのロワアーム部分にあるゴムブッシュに、呉工業のドライファストルブ(フッ素系の速乾性潤滑スプレー)を吹き付けたところ、明らかにステアリングインフォメーションが増し、純正サスペンションのゴツゴツした印象が和らぎ、スムーズさが増したように感じ、ポジティブな印象を受けました。ですが残念ながら、その効果は一週間ほどしか持ちませんでした。

同様の部位に使用する場合、貴社のNC-101を使用することは効果的とお考えでしょうか?
或いは、ゴム部品である場合、シリコーン系の潤滑剤を使用した方が無難でしょうか?
また、効果的と判断された場合、効果的な使用頻度、注意点などがあれば、お教えいただけると助かります。

個人的には、ゴムブッシュに対する攻撃性が問題のない範囲であれば、試してみようと思っています。

 

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既にNC-101を施工して三週間が経過しています。

経過は良好です。

荒れた路面でのゴツゴツした入力が緩和されて満足しています。
 あと付け足しですが、思い付きで(自宅の)テレビのアンテナ端子やスピーカー端子等に塗布したところ、画質や音質が向上して驚きました。接点回復剤等の効果には懐疑的だったので…。
ですが、嬉しくなって元々高価なケーブルを利用している箇所に塗布したところ、ちょっとわざとらしさが増したというか、若干ネガティブな印象を受けました。
数値化するのが難しい分野だとは思いますが、接点回復剤としての適用箇所等、可能な限り詳しく解説していただくと助かります。

 

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 NC-101のサスペンションブッシュに塗布、及び自動車用電気接点回復の件は弊社でも確認済みですが、テレビやオーディオなどに関しましては弊社での確認は実施しておりません。

お客様がご使用になった、色々な使い道をご紹介いただければ私どもにとりまして参考になるご意見としてこれからの製品の取り組みに活用させていただきたいと思います。

 

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返答をいただき、本意は量りかねるのですが一応回答をさせて戴きます。

最初の質問の通り、当初はNC-101はゴムブッシュに対する潤滑、保護の目的で購入しました。

貴社ホームページ等に“接点回復剤”としての効用があるとの記述を見付け、車のバッテリー端子に塗布してみました。
そこでの効果は主に二点、一点はエンジン音が若干静かになりアクセルに対するツキが良くなったように感じたこと、もう一点はオーディオの音質向上でした。

そもそもの意図は、導通部分がむき出しのため劣化が早いと思われるバッテリー端子の保護のためでしたので、体感できるような効果は期待していませんでしたが、オーディオの音質向上は劇的と言っていいほどで、大変驚きました。
低音域から高音域まで全体的に音質が底上げされ、特に低音域の定位がハッキリしたことと、中音域の艶が増したことについては、疑いの余地がないと感じました。

ここで断っておきたいのは、僕は“接点回復剤”のような製品に対して、非常に懐疑的な人間だということです。
僕は学生の頃の自主映画制作に始まって、卒業後は映像制作会社に就職し、都合十年くらい映画・放送用のプロの機材に囲まれていました。
しかしそこでは、所謂“接点回復剤”のような物が使われるのを目にしたことは一度も無かったからです。
僕の中での“接点回復剤”の効能は、パソコンの背面にある各種端子の中で、長く未使用で埃をかぶったり、腐食したりしている端子を使用するときの為の誤魔化しのため、という感じでした。

そんな感じだったので、自分のカーオーディオの音質の変化にも、「よほどバッテリー端子が腐食していて、導通が悪かったのかな」、というのが第一印象だったように思います。
ですが物は試しということで、居間にあるテレビセットの各接点に塗布してみることにしました。

構成は、
テレビ…日立製のブラウン管、地上波アナログの旧機種
ビデオ…東芝製のVHS機、映像出力はRCA端子
各種ケーブル…おまけで付いてくるような安物
です。

ここでの効果も劇的でした。先ず地上波アナログの画質が劇的に向上しました。
それまでも特に画質に不満はなかったのですが、RGB各色の階調が滑らかになり、ダイナミックレンジも広くなった印象を受けました。また、画面内のノイズ感がほぼ皆無になりました。

また、ビデオの画質にも同様の感想を持ちました。
ただここでは、音質に関しては特段の変化はなかった気がします。そもそもテレビの付属スピーカーなので、まともな音が出ないからかもしれません。

気をよくして、居間のオーディオセットの各接点に塗布してみました。

構成は、
CDプレイヤー…DENONの安物
AVアンプ  …YAMAHA製の相当古い機種、そもそもオーディオ用ではない
スピーカー …KEFの相当古い機種
各種ケーブル…微妙なランクの物、一本一万円を超える物はないはず

ここでは、最初にスピーカーケーブルにのみ塗布しました。やはり効果は劇的で、全域に渡る音質の向上、定位の明確化、音場の拡大等の効果がありました。
次にCDプレイヤーとアンプのRCAケーブルに塗布すると、全体的な底上げと、特にボーカルの表現力が増しました。
ここでは、ネガティブな印象は一切受けませんでした。

更に気をよくして、自室のオーディオセットにて試してみました。

構成は、
テレビ    …ソニーの安物ブラウン管、地上波アナログの旧機種
ビデオ    …東芝の安物
DVDプレイヤー…ソニーの安物、映像出力はS端子
CDプレイヤー …ソニーの高性能機
アンプ    …DENONの中級機
スピーカー  …JBLの初級機
各種ケーブル …中程度、地上波アナログのケーブル以外は一本一万円以上の物ここでも、最初はスピーカーケーブルにのみ塗布しました。やはり効果的で、全域に渡る精細感が増し、特に、低音の定位が明確になったことと、ボーカルの表現力が増したことに関しては、劇的と言っていいほどでした。
やはり各端子に塗布すると、居間のオーディオセットと同様に効果がありました。

ここで特筆すべきは二点。

一点はDVDの画質が向上したこと、DVDからテレビへの映像信号はS端子を使用しています。

これはRCA端子よりも劣化に強い規格ですから、ここでも効果があったのには驚きました。
もう一点は、CDの音質が破綻してしまったこと。全体的に派手な、品のない音になってしまいました。これは、CDプレイヤーからアンプへのケーブルが、我が家の環境では最高品質の物を使用していることが原因だと考えられます。

インプレッションはこんな感じです。

NC-101を接点回復剤として使用してみて、驚いたのは“確実な変化”です。

オーディオの世界というのは、例えば車の燃費向上グッズのような、非常に胡散臭い世界です。
変な話しですが、“確実な変化”というのは、非常に稀な話しなんですね。

残念ながら僕は放送業界を離れていますので、これ以上の環境での具体的なテストは無理だと思います。
しかしNC-101は、確実に某かの変化をもたらす、非常に面白い商品だという印象を受けました。

ただ、これが放送業界にインパクトを与えることはないと思います。例えば放送業界に於いて、マスターモニター(色合わせをするための物)は、ソニー製の物がシェアを100%持っていますし、各端子には金メッキすら使用されていません。

これは、イコールコンディションかつ高性能が求められる世界なので、ちょっと仕方がないんですね。

ただ、仮に僕の家で見られたような効果の範囲をきちんと特定すれば、例えば家電量販店での視聴用のモニターケーブルへの塗布(映像信号を分岐しすぎて画質が悪く、鑑賞に堪えないから)など、イコールコンディションが求められない環境において、新しい商品価値を発見できるような気がしました。

接点回復剤として考えると、NC-101は非常に廉価ということも含めて、です。

なにぶん素人考えですから、勘違いでしたら申し訳ありません。個人的な範囲で使用する限り、NC-101の接点回復剤としての性能には非常に満足しています。

これからも良い製品を作り続けてください。