R53MINI用ギアオイル

2008-06-19

御社の ギアオイル「NW-75」を私のR53MINI用に検討しております。
そこでこのギアオイルについて質問させてください。

この製品は、GL5ですが、極圧添加剤による真鍮+カーボン摩擦材製シンクロナイザーリングに対する攻撃性はどの程度でしょうか?
油温によっての変化等あるかと思いますが、可能な範囲で具体的(表面色の変化等)教えて頂けると幸いです。


 

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一般的にGL5、GL6のギアーオイルに使用されている極圧添加剤は硫黄系の成分を多用します。
硫黄系の有機成分は真鍮やカーボン等の成分を酸化腐食(酸化硫黄)させてしまうことから長期に使用すると、これ等の材料の性能を阻害する可能性があります。

代表的なものは2硫化モリブデンなどは硫化物が酸化して金属表面に酸化硫黄が析出して真鍮やカーボンの表面を腐食させて強度を低下させます。

NUTECのNC-70系、UW-75系ギアーオイルはこれ等の硫黄系極圧添加剤を使用していないため、真鍮やカーボン系の材料に攻撃性を持たない為、より良いコンディションでご使用いただけます。

又、硫黄系極圧添加剤は使用温度限界が低い為、連続高油温でご使用になると油性は著しく低下します。

NC-70系、UW-75系ギアーオイルは油温変化による性能低下が少なく、安定して高油温にも対応します。

但し、UW-75は低温及び高温のオイル粘度が低いため、油膜が薄く高温の連続(油温130℃以上)ではシフトフィーリングが低下する場合があります。
その場合にはUW-76を添加してオイル粘度を上げてご使用いただくことをお奨め致します。