デフオイルについて

2003-03-03

インプレッサのリアにATSのLSDを組んでいるのですがチャタリング音に悩まされています。
冷えているときはまだましなのですが、15分も走って暖まると結構バキバキ音がします。
御社のギアオイルはATSのLSDとの相性はどうでしょうか?
化学合成オイルはチャタリング音が出やすいと聞いたことあるのですが・・・。
もし、デフの耐久性と静粛性が両立されれば使用したいと考えています。

 

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LSDのチャタリング音(インプレッサ リアATS-LSD)は
LSDの摩擦板の潤滑油膜厚さとオイルの極圧性能と摩擦特性によって
発生する状況が変化します。

相対的に粘度が低いオイルは摩擦板の油膜厚さが薄くチャタリング音が
発生しやすくなります。従って、現在使用されているオイルは走行後
油温上昇によってオイル粘度が低下し、摩擦板の油膜が薄くなり
チャタリング音が発生すると思われます。
そして油膜強度が弱く極圧性が低い物であると、オイルがせん断され
耐久性が低下することになります。

チャタリング音の抑制には粘度の高いオイルを使用して厚い油膜を確保するか、
摩擦係数の低いオイルをご使用になるかのどちらかでしょう。
摩擦係数の低いオイル(例えばモリブデン、テフロン等の添加剤が入ったオイル)は
チャタリング音を抑制しますが、LSDの効き具合も低下するケースも多々あります。

弊社のギアオイルは極力薄い油膜と高い極圧性によってLDSの作動特性を良くし、
耐久性を確保しています。従って、チャタリング音は発生しやすい傾向にあります。
しかしながらNC-71(80W-140)の高粘度オイルをご使用いただければ、
LSDの作動特性,耐久性も良くチャタリング音も回避出来る方向ですが、
チャタリング音が発生しない保障は出来ません。

一度お試しいただければ幸いです。