ハイドロクラッキングオイル

2003-05-28

ハイドロクラッキングとはなんですか?
水分に強いと言う意味でしょうか?
あと、インターセプターは100%化学合成ですか?
又、NC-41と同じくエステルベースなのでしょうか?

aq.gifハイドロクラッキングオイル(水素化精製された鉱物油)とは

原油を沸点の違いにより蒸留して得られる蒸留点の低い順にナフサ・灯油・灯油・軽油・残留油となり
各留分はそのまま石油製品や石油化学原料になる場合もありますが、
その多くは硫黄化合物や窒素化合物などの大気汚染原因物質、重金属類を含んでいます。
そこでこれらの不純物を除去する処理を水素化分解処理と言います。
そして、製品の色相、酸化安定性、粘度や粘度指数等々の品質を改善し安定させる為に
触媒を用いて行う処理を水素化改質処理といいます。
これらの処理を水素化精製処理といいます。

ハイドロクラッキングオイル(水素化精製油)とは上述の水素化精製によって、
鉱物油の成分分子を潤滑に適した性質に組み替えたもので化学合成油に限りなく近い性能を持った鉱物油です。

特に高度水素化精製処理は水素化精製法の中でも、特に粘度指数の高い高級オイルを得る事が出来ます。
水素化改質処理で固体触媒を利用して、高圧下で芳香族分等を化学的に水素化分解し粘度指数の高いオイルに変換します。
高粘度指数オイル(High,Viscosity Index Oil)のメリットとしては、鉱物油ベースオイルと比較して粘度指数が高い、
蒸発量が少ない等、これまで化学合成油でしか実現できなかった低温流動性や高温粘度安定性が実現でき、
粘度指数が化学合成オイルと同様の超マルチグレード化が鉱物油ベースで実現できるとされており、
これに依りマルチグレード油に添加する添加剤の量を少なくする事が出来、エンジン内の添加剤に依る
カーボン・スラッジの発生を少なくする事が出来る等の性能向上が見込まれます。
現在では、低温流動性,高温時の粘度特性,せん断安定性,酸化安定性等々、
化学合成油と同等の性能が得られるものも製品化されています。

NUTECのハイドロクラッキングオイルもその一つです。