BMW AG

2007-03-01

現在、お店での推奨をきっかけに貴社のエンジンオイルを使用しています。
一般車である現在の車、純正オイルの粘度、これらを鑑みてNC-51を選定していますが、若干ながらも出力向上が得られるようNC-50の適量混合使用をしたいと考えています。その場合の混合率をお願いします。

なお、BMW AGでは各オイルメーカーの0W-30品を基本的に推奨しています(一部メーカーでは5W-30)。
こうしたオイルが選定される理由として、エンジン始動後にすぐ各部へオイルを潤滑させ、エンジンが所要性能をすぐ発揮、アイドリングの不要等(環境負荷低減)、を狙っているように推察されます(BMW AGの推奨根拠とは何と思われますか?)。

出力向上を期待したいながらも、上記の純正オイルの推奨粘度の理由等?も考慮されながら返答されたら幸いです。

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ご質問のオイル粘度につきましては、お客様がご指摘の通りです。
省燃費化及び排出ガス量低減(環境負荷低減及び規制値の適合化)がエンジンオイルの低粘度化が主要目的と思われます。

エンジンオイルの低粘度化によるメリットはご指摘の通りですが、オイルの低粘度化によって、エンジンの高負荷時や高油温時にピストンリング,ピストン,シリンダーの機密性の低下によって圧縮圧力の低下がおこる可能性があります。
それによって、パーシャルスロットル領域や中低速回転領域での出力低下が
見られることがあります。
内容としては中低速領域での粘りがない(トルク不足)
スムースなスロットルレスポンスが不足する
加速力不足 等々の体感性能が低下するなどが挙がられます。

このような現象は主にエンジンが要求する適正オイル粘度以下であることが
主要因と考えられます。

オイル粘度としては
1: NC-51(0W-30):75%+NC-50(10W-50):25% オイル粘度2.5W-30の上限値から
2: NC-51    :50%+NC-50        :50% オイル粘度5W-40相当
以上1から2のブレンド割合の範囲内で外気温の状況によって調整されることをお奨めいたします。

例えば1は通年使用又は冬季外気温が低い時期
2は夏季外気温が高い時期 又は 連続して高負荷で走行する条件が多い等の条件によって、ブレンド量を調整していただけると幸いです。