オイルメーカーとしての第一歩 その2

これはあるオイルメーカーのお話しです。

NUTEC の生みの親、NUTEC JAPAN社長 鳩谷和春のバックグランドストーリー第5弾。
これは、ノンフィクションです。

オイルメーカーとしての第一歩 その2

NC-80は、使用、施工した方々に絶大な評価を得た。
オイルを構成する粒子を他社の製品に比べて約10分の1にするということで得られるメリットは、現在の自動車に必要な潤滑に画期的なものであったことは間違いない。

実際に施工前と施工後では、馬力&トルクが平均して10%向上する。使用しているオイルの分量に対して5%から10%添加するだけで効果が得られるのだ。

評価の中で<誰もが成し得なかった>という形容を多くいただいた。

しかし、鳩谷はそれに対して首を横に振る。「誰もが成し得なかったなどしていない、誰もやらなかったことをやっているだけの話なのです」と。誰も出来ないことを実現しようとすれば、莫大な投資が必要になり、気の遠くなるような時間もかかる。

一生を捧げてようやく出来るか出来ないか分からないことに鳩谷は挑戦しているわけではなかった。

研究機関が未知のものを探し出しているわけではなく、多くの人達に恩恵が与えられるオイルという製品を供給するために氏が培って来た経験とノウハウからエレメントを組み合わせて一つの製品を創り上げる。それが鳩谷の流儀であり、だからこそ製品に対して絶対的な自信と責任を持っている。

現在のNUTECのオイルには60年前から存在しているテクノロジーも生かされていて、それが鳩谷の手によって現代のモータリゼーションにマッチしたオイルとして生まれ変わったのである。
NUTECの社名と製品を広めるべくこれまでに多くのメディアの取材を受けてきたが、NUTEC製品のコンセプトを説明するだけでなく、まずは、実際に製品を使っていただくことから始め、取材者が体感した後に投げかけてきた問いに対して鳩谷はその全てに相手が理解しやすいロジックで即答している。

そして、多くの場合、相手が拍子抜けすることが多かった。

なぜなら実際に使ってみた時の体感の衝撃がその背後に全く新たなテクノロジーと未知のエレメントのような何かが存在するのではないかというイメージを作ってしまい、大きな期待を抱かせたこととのギャップが大きかった。鳩谷はそれらを良い意味で裏切ってきたのだ。
また、鳩谷がオイルに携わるようになって実感したことがある。それは、オイルメーカーは、エンジン本体のことを知らない、そして、エンジンメーカーはオイルのことを知らないということ。

互いに各々の専門分野の技術を尊重していると言えば聞こえがよいが、他人任せの部分が多いのが現実だ。

エンジンを製作、チューニングすることから始めて、オイルのノウハウを蓄積してきた氏のような人物は希なのだ。

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